「MBAで身につける思考力と対人力」より
船川淳志著 日経ビジネス人文庫
この日経ビジネス人文庫は、価格が安い割りに内容が濃く、最近の私のお気に入りのビジネス書のシリーズである。この中から今回は表記の書籍からの紹介である。
著者は、MBA取得後アメリカの経営コンサル会社グロービスに籍を置いていた時期もあり、アメリカに拠点をおいて活動していた時期があった。
そのころ、著者が年に数回日本に戻ってきたときに意図的にやっていた情報収集の方法の一つが、電車の中吊り広告のチェックであった。
海外にいても新聞や日本語ニュースなどで日本の情報は得られるにせよ、どうしてもその情報量は減ってくる。しかし、たまに帰ってきた日本で、この習慣を行なうことにより、特に政治関連の話は、大雑把にせよ、ある動向が把握することが出来たと言う。
当然これによる負の部分もある。
みなさんご存知のように、中吊り広告の見出しには、どうしてもアピールしやすいものを選びがちにある。そのため、見出しだけ見た限りでは当然事実を誇張したものとなる。
この点を十分理解したうえで、この中吊り広告と言う媒体をビジネスに利用すると面白いかもしれない。特に私も含め情報発信型のホームページオーナーの方などは、ありきたりのニュースサイトからの情報収集のみではなく、違った視点・考え方で情報を得ることが出来るため、とても重宝するのでは?